いつもRECOGを楽しくご利用頂きありがとうございます!
RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。
給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。
テーブルクロスさんよりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。
2割のこどもたちが小学校を卒業できない国、フィリピン
最近、生活必需品の物価が上がっていて、生活がかなり苦しい」ここ数か月、フィリピンの友人たちから、そんな声がよく届くようになりました。GDP成長率が6%を超え成長著しいフィリピンですが、新しくできた法律の影響で物価が大きく上がっているのです。いまだ2600万人が貧困の中で暮らし、2割のこどもたちが小学校を卒業できずにいるフィリピン。統計上では、少しずつこどもたちの状況が改善してきているようですが、都市スラムや農村には、まだまだ食事や教育の支援が必要なこどもたちが少なくありません。
「こどもを学校に通わせたい」と口をそろえる人々
私はフィリピンで100家庭以上を訪問してお話を聞いてきましたが、ほぼ全ての親たちの願いは共通していました。 それは、「こどもには十分な教育を受けさせ、貧困から抜け出してほしい」ということでした。実際、フィリピンでは 9割以上のこどもたちが小学校に入学します。しかし、経済的な理由で中退してしまうケースが後を絶ちません。特に幼いこどもたちにとっては、空腹のまま遠くまで通学することや、空腹のために授業に集中できないことは大きな問題です。フィリピンでは、出席日数が足りなかったり成績が悪かったりすると、小学校でさえ留年してしまう制度と なっているため、これらは深刻な問題です。私たち認定NPO法人アクセスは、2010年からこどもたちに給食を届ける活動を続けています。お母さんたちが当番制(ボランティア)で調理する栄養たっぷりの給食は、苦手な野菜も食べ やすいように工夫され、こどもたちに人気です。テーブルクロスを通じて皆さんから寄せられたご支援は、そうしたこどもたちのための給食になっています。
通学を嫌がっていたあの子も…
給食を始めてから、こどもたちの出席率は向上しました。以前は、お腹をすかせたまま授業を受けることが辛いと、 泣いて通学を嫌がる子もいました。でも、給食支援を受けられるようになってからは、昼食が楽しみだからと、元気に学校に通えるようになりました。漁業や農業で生計をたてる家庭では、お肉にはなかなか手が出ません。給食では、こどもたちが大好きなお肉に、いろいろな野菜を組み合わせ、栄養バランスのとれた献立になるように工夫しています。 こどもたちに人気があるのは、フライドチキンやシニガンスープ(肉と野菜を煮込んだ、酸味のあるスープ)です。 これからも、こどもたちが元気に通学できるよう、応援をお願いします!
★テーブルクロス累計給食支援数:205,109 食(2018年11月末現在)
★2018年11月支援実績:5,236 食