いつもRECOGを楽しくご利用頂きありがとうございます!
RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。
給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。
テーブルクロスさんよりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。
経済状況悪化の影響
パレスチナのガザ地区は2007年から10年以上にわたって軍事封鎖下に置かれています。この封鎖によって物や人の出入りが厳しく制限され、経済的な発展や戦争からの復興の目途が立たないどころか、経済状況は悪化の一途をたどっています。2018年6月のレポートで40%とお伝えした失業率は、54%にまで上昇しました。経済状況の悪化は、ガザの人々の生活をさらに厳しいものにし、日々の食卓や子どもたちの栄養状態にも大きな影響が及んでいることを示しています。ガザの家庭の半数が食糧難であるといわれており、多くのこどもたちが栄養失調に苦しんでいる現状があります。
アトファルナろう学校のこどもたち
給食支援を行っているアトファルナろう学校では、毎年約300人の聴覚障がいを持つこどもたちを受け入れており、 その多くは貧困家庭で暮らしています。顔が青白く弱々しい様子のこどもたちが見られ、血液検査では貧血と診断されています。家庭でバランスの良い栄養のある食事を与えられていないためです。十分な世帯収入がない上に、一家庭のこどもの数も多いため、日々の食事代を確保していくのは大変なことなのです。多くの家庭が国際機関などからの食糧支援に頼っていますが、それでも生鮮品などは足りていません。 この給食支援は、こどもの健全な発達を保障するとともに、効果的に学習を進めていくうえでも大きな役割を担ってい ます。また、給食の提供によって家庭の経済的な負担が軽減されますし、学校でこどもが健康的な食事をとれていること は家族にとって大きな安心となります。
現地からの声
アトファルナろう学校3年生のマリカさんは、「これまではお腹が空いているときによくめまいがしていました。それに一日が長く感じられて集中できませんでした。もしいつも、週末でさえもこんなに美味しい給食が食べられたら!私達が給食を食べられるようにしてくれたみなさん、ありがとうございました」と話してくれました。 アトファルナろう学校校長のナイームさんは、「給食支援は、この学校に入学してきた聴覚障がいのこどもたちの希望の 命綱となっています。家庭で十分に食べられないこどもにとって、アトファルナで食べる温かい食事は一日の中でとて も大切な時間です。この給食支援を通してこどもの健康と成長が支えられています」と給食支援の重要性と感謝を語ってくれました。 改めて、アトファルナろう学校への給食支援に感謝申し上げます。悪化していくパレスチナ・ガザの現状の中でも、障がいを持ったこどもたちが健やかに成長し学んでいくことができるよう、引き続き関心をお寄せいただけますようお願い いたします。
★テーブルクロス累計給食支援数:222,648 食(2019年2月末現在)
★2019年2月支援実績: 3,522 食