いつもRECOGを楽しくご利用頂きありがとうございます!
RECOGでは1ヶ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国のこどもたちに給食を1食分届ける仕組みになっています。
給食支援は、株式会社テーブルクロスさんの給食支援事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。
テーブルクロスさんよりご提供頂いた給食支援報告書を共有させていただきます。
テーブルクロスの給食支援プロジェクトを通して、NPO 法人 HERO 様と共に Nom PoPok では、カンボジア カンダール州のダチョウ小学校に通う、約 600 名の子どもたちに、健康的で、栄養価の高いお菓子を届けています。
カンボジアには管理栄養士がおらず、日本の学校のように給食や授業を通して栄養について学ぶ機会もありません。 そのため、おとなも子どもも栄養についての知識は浅く、「空腹を満たすために食べる」ことが主流となっています。 そこで、私たちは、子どもたちの大好きなお菓子を使って、健康的な食習慣や、基礎的な栄養知識を伝えようと活動して います。
主に現地でとれる栄養価の高い食材を使用して、蒸しパン、焼きドーナツ、パンケーキ、シフォンケーキ、クッキーなどを 作り、子どもたちに届けています。砂糖による甘さは控えめに、しかしフルーツや野菜などで味を出し、子どもたちが 食べやすいように工夫したお菓子です。また、カルシウムの摂取量を増やすために、牛乳やヨーグルトをたっぷり使って います。こうしたお菓子のお届けに加えて、各クラス順番で、栄養教育の時間をもらっています。これまでに実施した テーマは、三大栄養素、手洗い、砂糖の摂りすぎ注意、強い骨の育て方、など。他にも様々なテーマを用意しています。
初めて私たちのお菓子をたべる子どもたちの反応は、必ずしも良いものばかりではありません。「甘くないね」そんな声 が、ちらほらと聞こえることもありました。「これじゃ、子どもたちは食べないかも…」そう先生に言われたこともあり ます。しかし、ダチョウ小学校には頻繁に顔を出し、栄養の大切さを伝え、何度も私たちのお菓子を食べてもらうことで、 少しずつ子どもや先生たちからの理解、信頼を得られていると感じます。今では、PoPok の配達バイクが校庭に止まる と、子どもたちが駆け寄ってきて、「今日は、どこのクラスに行くの?」「うちのクラスは、焼きドーナツがいいな!」と手 を引かれるまでになりました。
一度の働きかけが行動変容に繋がることは、まずありません。しかし、テーブルクロスを通した継続的なご支援のおかげ で、こうして定期的に同校を訪問させてもらうことができるからこそ生まれた変化だと感じています。
栄養は、権利。私たちはそう考えています。栄養ある食べ物を食べること、そして栄養について知ることもです。これから も、カンボジアの子どもたちに少しでも多くの栄養と知識を届けることができるよう、みなさまのお力添えいただけ ましたら幸いです。
★テーブルクロス累計給食支援数:226,222 食(2019 年 3 月末現在)
★2019 年 3 月支援実績: 3,574 食