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RECOGでは1ヵ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国の子供たちに給食を1食分相当の寄付を届ける仕組みになっています。
この支援は、株式会社テーブルクロスさんの事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。

今回は、テーブルクロスさんからいただいた「NOM POPOKと学ぶ!食べ物と栄養のプロジェクト」の活動報告をご紹介します。

2020年9月~10月、カンボジア王国 カンダール州 ダチョウ小学校にて、3年生と5年生を対象にバランスの良い食事について学ぶプロジェクトを実施しました。

下記テーブルクロスさんからの報告です。

全6回のプロジェクトで、
 1回目:塗り絵で学ぶ 食事のバランス
 2回目:なぜ食べる? 食べ物のはたらきとは
 3回目:チーム戦! 食品数すごろく
 4回目:お菓子の選び方 砂糖と塩に気をつけよう!
 5回目:みんなで作ろう食育教材
 6回目:発表
を行いました。

 

▼1回目
 塗り絵を使って、自分たちが普段から三色食品群からバランスよく食べているかを確認しました。子供たちの塗り絵を見ていると、大多数の子が緑群(野菜、果物、きのこ)を食べていないことがわかりました。
 カンボジアの朝食は、白米の上に焼いた肉をのせたものや、米麺に茹でた肉を入れたものなどが人気で、あまり野菜を使わない料理が多いです。付け合わせのピクルスや茹で野菜が入ったヌードルなどもあるので、意識して摂取するよう伝えました。


▼2回目
 1回目で検証した三色食品群の意味をさらに詳しく説明しました。脳や体を動かすエネルギーになる黄色群、体をつくる赤色群、体の調子を良くする緑色群、それぞれのグループにどんな食材が属しているかを説明しました。その後は分類ゲームでさらに理解を深めました。


▼3回目
 前の晩に食べた食材の絵と名前を描いてもらい、その食材が三色分類のどれに当たるかを考えます。背景の色を塗り、マス目の線に沿って切り取ります。普段何気なく食べている料理に、どんな食材が使われているか考え、表現する機会になりました。



▼4回目
 子供たちが普段から頻繁にお菓子を口にしている状況を踏まえ、よく食べているお菓子にどれほど砂糖や塩が含まれているか、それが1日の上限摂取量と比べてどの程度か知る授業を行いました。
 子供たちに馴染みのあるお菓子や軽食の写真から、3つ食べたいものを選んでもらいます。それぞれに含まれる砂糖と塩の量を比較すると、選んだ3つの食品だけで上限量を超えてしまう場合や、食事で摂取する量を上乗せすると摂取しすぎる場合があることに驚いている様子でした。
 間食でもバランスを取れるよう、ジュースは牛乳にするなどの代替案も伝えました。

▼5回目
 学んだことを、プロジェクト終了後も復習できるような教材を子供たち自身で作成しました。3年生は三色食品群を復習することができるように食品カードを作成し、食品色合わせゲームができるようになりました。
 5年生は、カンボジア保健省が公表しているフードアンコールワットにある6分類を、自分たちで食品を考え作成しました。

 


▼6回目
 プロジェクト最後の日は、各クラスで発表会を行いました。これまでの授業で学んだ食事バランスについて説明したり、作った教材を紹介したりしました。
 コロナの影響でクラス内での発表になりましたが、ご家族も参加され、家庭へのアプローチもできました。

 

 今回この支援を通して、子供たちだけでなく先生方も栄養について学ぶ機会がなかったので、地元の学校の子供たちにも教えてあげたいと感想をいただきました。
 当初の計画を一部変更した点もございますが、先生方や講師の成長を踏まえ、予想以上の成果が得られました。温かいご支援を本当にありがとうございました。