いつもRECOGをご利用いただきありがとうございます!

 RECOGでは1ヵ月に10通以上レターを贈ると、発展途上国の子供たちに給食を1食分相当の寄付を届ける仕組みになっています。
 この支援は、株式会社テーブルクロスさんの事業を通して行っており、現場からも喜びの声をたくさん頂いています。

 今回は、テーブルクロスさんが提携されている特定非営利活動法人エイド・フォー・チャイルド・トラスト(NPO法人 ACT)さんの活動をご紹介します。

 20201月、テーブルクロスさんはインドのスラムに住む子どもたちへの継続的な教育支援事業のために寄付を行いました
 スラムに住む子どもたちは、貧困層の農村部から出稼ぎに来た大人たちと一緒に都会に出てきています。スキルがなく識字ができない人が多く、都会に出てきても日雇いの肉体労働者等の低賃金の職業にしかつけません。また、多くの子どもたちは兄弟の面倒を見たり、家計を助けるための労働で学校に通えない状況です。

NPO法人ACTは2016年からインドのウッタルプラデシュ州ノイダ、セクター16のスラムにおいて学習施設を運営し、子どもたちにヒンディー語、英語、算数などを教えています。また2020年2月から現地NGOのDeepalaya(インドで40年以上子どもの教育支援を行っている団体)と提携し事業を進めています。

~~下記、特定非営利活動法人エイド・フォー・チャイルド・トラストさんからの報告です。~~

【インドのスラムの子供たちへの教育支援事業】
 2020年4月よりインドのウッタルプラデシュ州ノイダ、セクター16のスラムにおいて、学校に行く機会のなかったスラムの子どもたちに教育支援活動を行っています。子どもたちが公立学校に入学し、継続的に通い続けられることを目指します。
 当団体が運営している学習施設において60人の子どもたちに教育を提供し、1年後に彼らが自分の学年の公立学校のクラスに入学できるよう、学力を身に付けることです。また2年目以降は入学した子供たちが授業についていけずドロップアウトしないように、補講の授業を行う予定です。

【スラムの子どもたちが学校に通う上での課題】
 (1) 学校へ入学するための学力がない、あるいは入学後にドロップアウトしてしまう
 (2) 両親をサポートしてくれる第三者の存在がない
 (3) 医療診察の機会の不足

【事業内容】
▼オンライン授業の開始
 新型コロナウイルス感染拡大によるインド全土でのロックダウンのため、オンライン授業を開始しました。
 インドで広く使われている携帯アプリケーションWhatsAppを利用し、授業を開始しました。子供たちの親のWhatsAppに課題を送り、終わった課題を教師に返してもらうという方法です。

▼生徒や両親との信頼関係の構築
 活動開始当初は信頼関係が築けておらず、電話しても連絡が取れないことがありましたが、子供たちに授業を行い、日々コンタクトを取ることで少しずつ信頼関係の構築につながりました。
 また、Deepalayaがコロナウイルスで仕事を失った人々のために、生活必需品の支援物資を寄付する計画を伝えた事も信頼関係の構築に寄与しました。

▼インターネット環境の不備による困難
 インターネット環境に関しては以下のような課題があり、すべての子どもたちに授業をオンラインで提供することが非常に難しい状況でした。

<課題>
 ・全ての子どもの家庭でスマートフォンが普及していない
 ・スラム内でのインターネット環境が整っていない
 ・料金未払いによりインターネットの接続がない
 ・スマートフォンを持っている人が常に在宅していない

そのためボイスメッセージ、電話などを活用して授業を行いました。

▼ロックダウンの緩和による対面接触の開始
 6月に入りロックダウンの緩和を受けて、Deepalayaがノイダ、セクター16のスラムを訪問しました。インターネットがなくてもスムーズに授業が行えるよう、ワークシートを制作し子どもたちに配布し、毎日電話やボイスメッセージで指導することにしました。
 また、この訪問で新たに3人の子どもたちが学習プロジェクトに加わることとなりました。さらにDeepalayaは6月第3週にはコロナウイルス感染拡大の影響で仕事を失った同スラムの人々に食料・衛生品に加え、学習を続けられるようノート・鉛筆等文房具の提供を行いました。

皆様の温かいご支援のおかげで、コロナ禍でも教育を届ける届けることができました。ありがとうございます。